祖父の代から受け継がれてきたひとつの金庫。父は父で金庫を持っていましたし、祖父の金庫は受け継いだ時点で鍵も紛失していたので、中に何が入っているかもわからない状態で、なんと30年も放置されてきました。祖父や祖母も何が入っているか忘れていましたし、鍵もないから「いつか開けよう」と言ったまま開けることなく年月が過ぎ、この状態です。祖父母は金庫の中身を思い出すことなく、確認することもなく逝去しましたし、亡くなる前に開けてあげればよかったねなんて言いながら、結局開かずの金庫となりました。
その金庫を、ついに開ける時がきたのです。きっかけは我が家の引っ越し。父が家を新築で購入したので、この祖父母の代から住んできた家を出ることになりました。その時に、持てる荷物や必要な物は全て新居に持って行きますが、不要な物は処分します。もうだいぶ古いですし鍵も紛失していますから、この金庫も「不要な物」に含まれるのですが、だったら業者に頼んで鍵を強引にでも開けて、中身を見てみようということになったわけです。
開かずの金庫を開けるのは、来週の週末。引越し予定日の1週間前です。何が入っているのか想像もつきませんが、価値がある物だとかそういうのは気にしないので、祖父母の日記だとか、昔の写真だとか、とにかく面白い物が入っていたらいいなと思います。